1958年生
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会臨床指導医
日本矯正歯科学会/日本成人矯正歯科学会/近畿東海矯正歯科学/日本口蓋裂学会/WFO世界矯正歯科学会
卒後37年と矯正治療に携わって、長くなりました。 大学病院時代8年間に、関連施設での患者さんを合わせまして、約1000人の治療を受け持たせていただきました。それが、自分にとって大きな経験となって開院させていただくことができました。
また、2025年で開院30周年を迎え、7000人を超える方の矯正治療を担当させていただきましたが、それでも、矯正治療は難しいと感じております。といいますのは、不正咬合は人それぞれであり、同じ治療法であっても同じように歯や歯周組織が反応するわけでなく、痛みの感じかたも人それぞれです。そのため、どうしても安定した治療結果を出すためには、それぞれのケースに対応する技術力が必要になってきます。卒後、最初の10年間は、いろいろな矯正の技術を習得することに熱心でした。
しかし、テクニックの向上はもちろん必要ですが、重要なのは矯正を見る「目」だと感じております。また、本当に重要なのは最初の診断であり、また、矯正治療を難しくしている最大のポイントは、診断時のエラーにあると考えております。正確な検査を行い、患者さんと十分な打ち合わせを行うことで、診断時のエラーを減らし、納得していただける治療結果を得ることが出来ると確信しております。
ロス先生から教えていただいたのも、細かい技術ではなくまさにその診断の重要性でした。その為、この10年は、正確な診断を行うために、新レントゲン設備導入、顎関節精査の導入など正確な診断が出来る様に設備を充実させると共に、それを手際よく実行できる技量を獲得し、矯正治療に対する「目」を磨きました。そして、患者さんとのコミュニケーションが、よりスムーズに行えるように、相談・診断時のインフォームドコンセントをより、わかりやすい物にしたいと取り組んできました。その取り組みによって、患者さんにとってより良い治療環境、より良い治療結果が得られたかどうかは、今後の患者さんからの「お答え」をいただかないと判断できませんが、少しでも、良くありたいと頑張っております。
1999年5月
ラスベガスの学会にて
2000年7月~2002年7月までの2年間、直接ご指導いただいたロス先生と (世界中の矯正歯科医の中で、たぶん知らない人はいない。この方の指導を直接受けることが出来たのは非常にluckyでした)
2000年6月
ヨーロッパ舌側矯正学会(ベルギー)に参加。
(詳しくは院長雑記帳にあります)
2001年9月
国際歯科学会(香港)にスタッフと参加。
楽しかったよ。
2002年11月
アジア太平洋矯歯科正学会(シンガポール)にて、広島大学矯正科丹根教授と。阪大医局入局時から直接ご指導いただきました。教授になられた今でも、きさくに声をかけていただきます。公私ともに本当にお世話になっております。