クリアスナップ矯正

クリアスナップ矯正とは
極めて審美性に優れた、身体に優しい 最新の矯正治療システムです

全世界で200万症例以上の実績

クリアスナップとは、デンツプライ三金社から販売されている、ブラケットにかぶせる乳白色(半透明)のキャップのことです。

エッジワイズ治療において、各歯に接着する装置をブラケットといい、ブラケットにワイヤーを装着するのに、従来はエラスティックと呼ばれる矯正専用の輪ゴムや細い金属線でしっかりと縛り付けていました。しかし、エラスティックの代わりに使用されるクリアスナップでは、ワイヤーを強く押さえることが全くありません。つまり、ワイヤーが”ゆるゆる”の状態で装着されており、セルフライゲーションブラケット装置と同じ特徴を持ち、ワイヤーとの間にほとんど摩擦力が働きません。

クリアスナップ矯正のメリットは「効率的な歯の移動」が期待できることです

”ゆるゆる”な状態だと、歯の移動時においてブラケットとワイヤーの間に生じる摩擦力を極めて少なくできますので、とても弱い力で歯を動かすことが可能になります。

「力が弱いということは歯が動かないということでは?」との質問を頂くのですが、実は不思議なことに、弱い力の方が歯は速く動きます。弱くて持続的な矯正力が働いた場合に、歯が最も速く効率的に動くことが生物学的に証明されていますので、とても理にかなっています。

クリアスナップ矯正のキーワードは『Low friction』と『Low force』

”ゆるゆる”の状態を、最近の矯正で注目されている言葉に言い換えると、『Low friction』と『Low force』になります。Low frictionとLow forceとは、セルフライゲーションブラケット装置(デーモンシステム)(ワイヤーを縛り付ける必要のないブラケットの総称)で着目された概念です。つまり、できるだけ矯正器具による摩擦を少なくし、弱い力で歯を動かすことが望ましいとするコンセプトです。

Low frictionとLow forceのシステムでは、生理的に無理な力を用いませんので、とても身体に優しいのです。Low friction、Low forceというトレンドは一時的なものでなく、これからますます主流になっていくと思われます。

  • Low friction(ローフリクション):小さい摩擦
  • Low force(ローフォース):小さい力

クリアスナップ矯正は審美性にも極めて優れている

全世界で200万症例以上の実績

クリアスナップ矯正のオリジナルは、同じデンツプライ社から発売されているクリアブラケットSLという乳白色のブラケットと組み合わせて使用します。しかし、当院では、ブラケットの更なる耐久性・耐摩耗性の向上のため、審美性にすぐれた他社製の白いブラケットと組み合わせて使用しています。また、クリアブラケットと違い、一切金属部分がありませんので、当院でのこの組み合わせは、最も審美性に優れています。

クリアスナップを使用すると、ブラケット上を通っているワイヤー部分が隠れますので、従来の審美ブラケット(セラミックブラケットなど)と比べて一段と審美性に優れています。さらに審美性を上げるためには、ホワイトワイヤーの使用をお勧め致します。下の写真を見て頂ければ分かりますが、クリアスナップとホワイトワイヤーの組み合わせでは、前から見える範囲が全て白色になり、裏側矯正(リンガル矯正)と比べて遜色ない審美性が得られます。

クリアスナップの材質はポリアセタールでエラスティックに比べて変色しにくいため、いつまでも白くてキレイです。また、この材質は、歯垢が付着しにくいため、清掃性にも優れています。

クリアスナップ+InVu クリアスナップ+InVu+
ホワイトワイヤー
従来のセラミックブラケット

デーモンシステムとの違いは

デーモンシステムと開発コンセプトが似ていますので、メリットもよく似ています。しかし、材質の違いのせいか、歯の動きに多少違いがあるようです。また、クリアスナップは後から装着するフタであり、デーモンシステムのようにフタとブラケットが一体になった構造ではありませんので、ブラケットとスナップの間にあそびがあります。つまり、このあそびが原因となって、ワイヤーをブラケット内の定位置にとどめる力にロスがあり、歯の捻転の改善が遅くなります。これらの理由により、クリアスナップ矯正は、治療期間が多少余分にかかります。しかし、見た目の美しさはこちらに軍配が上がります。

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